[Houston Medical Handbook改訂版発行にあたって]

私たち日本人がヒューストンに住んでいて気になる重要な事の一つが、病気になった時の対応です。英語の不慣れな方にとっては病状の説明が難しく、アメリカの先生の病状説明も難しい医療用語で理解出来ない場合もあります。更に日本からヒューストンに転勤で来られたご家族にとってはアメリカの医療制度を迅速に理解することは大変困難です。そして保険のシステムも日本とは全く違っています。
一方ヒューストンはメディカルセンターを中心に医療水準の高さは国際的に有名であり、高度な治療を求める患者、最新の医療技術を学びたい医師・研究者が、世界中からヒューストンに集まってきています。日本からも多くの若手医師がヒューストンに研修に来られています。せっかく世界最高水準の医療を誇る都市に住んでいながら、治療を受けることをためらったり、よく理解しないまま治療を受けることで不必要な不安を抱いたりすることもあったのではないかと思います。.
この度、発刊される「ヒューストンメディカルハンドブック」改訂版は、アメリカの最新医療保険制度からはじまって、小児診察・アレルギーから心の診療まで幅広くカバーしています。大きな特徴はヒューストンで身近に診療されている素晴らしい日本人医師リストが網羅されている事です。従ってヒューストンでの生活歴が短い方、長い方も含め全ての日本人にとって大変参考になると思っています。
「ヒューストンメディカルハンドブック」初版は10年前に第3代目日本人会長の能勢之彦ベイラー医科大学外科学教授(瑞宝章受章者)が発行されました。能勢先生の指導のもとで宮本先生、出海先生、杉田先生、清水先生が協力しヒューストンメディカルハンドブック初版本を作ることが出来ました。その際に能勢先生からは「二版、三版と版を重ねることにより、更に有用なハンドブックになることを信じている。」とのコメントがあり我々は能勢先生の遺志を継いで野原博士を中心に改訂版を完成させました。会員の皆さんからこのハンドブックをさらに良くするために追加項目をリクエストして頂ければ、このハンドブックの価値を次の版でさらに高められます。私も能勢先生と同じくハンドブックを作成された皆様の努力に深く感謝するとともに、皆様の益々の努力をもって今後更に良い改定版が出来ることを祈っています。

2020年5月
グレーターヒューストン日本人会会長 武智 真二

[Houston Medical Handbook改訂版発行に寄せて]

このたびのHouston Medical Handbookの改訂版発行にあたり,心よりお慶びもうしあげます。またHandbookの改訂を繰り返しつつヒューストン在留邦人の福利厚生向上に尽力されてきた,グレーター・ヒューストン日本人会の功績に深く敬意を表したく存じます。
海外生活を送る私たちにとって日頃の最大と言ってもよい関心事は,いかに心身共に健康に毎日を暮らすことができるかという点です。これは何も海外にいるからといって特段に優先度が増すわけではもちろんありません。しかしながら,海外生活となるとどうしてそのことが殊更に気になるのか。理由として,ひとつには海外生活には楽しみの一方でさまざまなストレスもあることがあげられます。これは異文化ならではの適応や,日本では予想されないような事件・事故への対応が含まれます。こうしたストレスを乗り切っていくには,なにはともあれ健康と体力が基本であると考えられます。
そしてもう一つは,いざ病気になったときに本当に日本と同様の医療を受けられるのかという漠然とした不安。これはヒューストンのような世界最高水準の医療サービスが集積した都市ですら起こってくる気持ちです。つまりそれは医療水準そのものへの不安ではなく,異なるシステムを十分に享受できるのか,という習熟の問題ともいえます。そこの橋渡しをうまくしてくれるのが,このMedical Handbookです。これは御利益のある「お守り」のようなもので,一家に一冊あることで大きな安心感をあたえてくれるでしょう。もちろん万が一,病気やけがになってしまった場合にはこの一冊を十分に参考とすることで最適の解決に導かれることと確信します。
ヒューストンで長く活躍されている先生方や専門家の方々のご意見が集約されている当Handbookならではの内容です。それと同時にこれを「お守り」とすることで,病気やけがを未然に防ぐような生活習慣を実践する心のゆとりが生まれることでしょう。
この改訂版Handbookを在留邦人の方々が一読されることにより,皆さんが健康的な明るい笑顔で毎日のヒューストン生活を送っていただけることを祈ってやみません。

2020年5月
在ヒューストン日本総領事 福島 秀夫

[Houston Medical Handbookの使い方]

Houston Medical Handbook「ヒューストン・メディカル・ハンドブック」はヒューストンで暮らす日本人が、医療や健康に関する問題をもった際に、親身になって相談にのってくれる知人・友人をイメージして作成しました。たくさんの情報が、この冊子の中には詰まっていますが、この情報を使う際にぜひご注意していただきたいことがあります。
あくまでもこの冊子に掲載されている情報は、個人の主観に基づくものです。さらに同じ病気であっても、人によって異なる対応が必要になることは十分考えられます。したがいまして、あくまでも参考にしていただくものとお考えください。これらの情報をどのように判断し、使用するかは、皆様自身の責任の範疇でお願いいたします。グレーターヒューストン日本人会が責任を持つことは、一切ないことをご理解ください。
なお今後、グレーターヒューストン日本人会では医療相談の体制を整え、会員の福利厚生のための活動を目指していきます。この相談では、それぞれの個人に応じた医療相談ができることを目指しています。ぜひ日本人会の会員になって、ヒューストンで身近に医療相談ができる環境を持ちませんか?皆様のご参加をお待ちしています。
グレーターヒューストン日本人会(Japanese Association of Greater Houston)
入会希望の方は、ぜひ日本人会ホームページhttp://www.jagh.org/にアクセスしてください。入会申込書等をダウンロードすることができます。

[著作権について]

本ハンドブックの著作権はJapanese Association of Greater Houston (グレーターヒューストン日本人会または「JAGH」)に帰属しますが、
非営利目的であり、著作権者(JAGH)の表示の削除等、改変をしない限り、ご家族・ご友人、他の第三者と共有することを認めます。

PDFファイルの目次

1.アメリカの医療保険制度について
2.アメリカの一般診療について
3.アメリカの緊急時(病気怪我)の対応について
4.アメリカの小児診療について
5.アメリカのアレルギーについて
6.アメリカの歯科医療について
7.アメリカの耳鼻科診療について
8.アメリカの妊娠出産について
9.アメリカの手術と麻酔について
10.アメリカの心の医療について
11.ヒューストンの医療について
12.日本語が通じる医師及び病院リスト (2020年3月現在)
13.各病院の通訳サービス
14.「テキサス・メディカルセンター最前線」から(ヒューストン商工会機関紙Gulf Stream連載記事から転載)

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