ピアニストの平田真希子さんの「音楽の癒し」:JAGHクラシックアワー(1)

By September 3, 2020ニュースレター

 2017年ライス大学で博士号を取得するまで7年間ヒューストンに暮らし、JAGHともなじみの深いピアニストの平田真希子さん。今回はその平田さんをお招きし、8月16日(日)の6時からJAGHメンバーのために「音楽の癒し」をテーマにしたピアノ演奏とトークの会を、YouTubeとZoomを使って行った。

 「例えば病院で音楽をかけると入院日数や鎮痛剤の処方箋の量は減るんです!」平田さんのトークは表情豊か。「音楽のストレス軽減や苦痛緩和は立証済みです。コロナ禍でこういう音楽の効果をどのように日常生活に取り入れたら良いか、皆さんと情報をシェアしたい。」

 平田さんはヒューストンメソディスト病院のコンサルタントとして、脳神経科学者たちと音楽の治癒効果のデータ化にも携わっている。「脳神経科学的に言うと、音楽とノイズの違いはパターン認識を楽しめるかどうか。音楽はシャワーの様に受け身で浴びるのではなく、より能動的に記憶と集中力を駆使してゲームの様に楽しんで聞けば聞くほど、効果が上がる。」何に集中し、どのように記憶を使ってパターン認識をするのか。平田さんはデモンストレーションを交えた曲の解析をしてから、それぞれの曲を演奏をする。ショパンの「雨だれ」やバッハのゴルトベルグ変奏曲の抜粋、ベートーヴェンの「月光」のソナタなど、馴染み深い曲の間に山田耕筰の知らざれるピアノ曲「黎明の観経」なども、祈りを込めて挟む。(この時の演奏の模様は平田さんのYouTubeチャンネルでお楽しみいただけます。https://www.youtube.com/c/MakikoHirata

 演奏後はズームに移行し、平田さんを囲んでQ&Aの会。静寂のストレス解消効果や、音楽のテンポがそのまま心拍数や血圧を左右するなどといった興味深い話しが続いた。平田さんは、一人でも多くの人に音楽の癒し効果を届けようと、月曜日から金曜日まで毎朝8時から朝練ライブ配信を行うほか、YouTubeチャンネルにも動画を定期的にアップしたり、演奏のライブ配信など、積極的に活動を続ける。これらの活動や舞台裏などは月曜日から土曜日まで毎日HPのブログ「洒脱日記」で更新。音楽業界にも厳しい風が吹く中、長期戦を覚悟しての意気込みが感じられる。

              平田さんの日本語HP:https://musicalmakiko.com/ 

              平田さんの音楽活動へのご支援はこちらから:https://www.paypal.me/MakikoHirata  

 尚、Onlineコンサートに参加された吉本桃子さんにコメントを頂きましたので、ご紹介いたします。

[吉本さんからのコメント]

 平田さんのピアノの演奏をズームの画面で手元を見ながら聴ける、というのは面白く楽しい体験でした。最初に平田さんの音楽に対する解説もあって、より楽しめたと思います。ショパンの雨だれの音がポツポツと背景に聞こえている感じも良かったです。

 また、演奏後のZoomのQ&Aでは、私が最近気になっている「物忘れや老化」に音楽は効果があるのかを質問しましたところ、音楽を聞くことは老化予防にも効果があるというお話もしていただきました。また、「何も音を聞かない脳を休める時間」というのも大変大事だという研究があるとおっしゃっていました。

 また演奏会の機会がありましたら、是非参加したいです。こういう時こそ、音楽に支えられ、またこちらも音楽を支えていきたいと思いました。